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2018年9月27日

系統連系型V2H(Vehicle to Home)システムを開発導入
~クルマをくらしの電源へ~

ニチコン株式会社
代表取締役会長 武田 一平
京都市中京区烏丸通御池上る
(TEL.075-231-8461)
問合せ先:上席執行役員NECST事業本部長
野口 直人

 ニチコン株式会社(以下、「当社」)は、地球環境負荷の少ないEV・PHVの普及を促進するため、2009年からEV・PHV用急速充電器の量産・販売を、2012年からV2Hシステム“EVパワー・ステーション®”を世界で初めて市場導入し、2017年には可搬型給電器V2L(Vehicle to Load)「パワー・ムーバ―®」に加え、2018年には「トライブリッド蓄電システム®」を開発・販売開始し、EV・PHVの普及および災害時の非常用電源として貢献してまいりました。
この度、CHAdeMO(V2H)・系統連系に対応したV2Hシステムを2機種(型番:VCG-663CN3・VCG-666CN7)を開発し市場導入いたします。
 本製品の開発コンセプト品を2018年9月30日~10月2日 神戸国際展示場で開催される「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会&EV技術国際会議2018(EVS31)」と10月16日~19日に 幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2018」に出展いたします。

企画開発背景

 V2Hシステム“EVパワー・ステーション®”は2012年の発売から6年を経過しました。この間にEV・PHVからの給電に関する規定の整備が進み(CHAdeMO V2HガイドラインDC2.1版)、EV・PHVと家庭をつなぐ系統連系が規定化され(JET、JIS C 4412-1及び「蓄電システムの一般及び安全要求事項(1)」10)、V2H導入環境が整ってまいりました。
 CHAdeMO検定によりEV・PHVとV2Hシステムとの接続互換性を担保し、JET認証により電力会社の電気とEV・PHVに搭載された蓄電池の電気を効率良く、途切れることなく家庭に給電することができます。また、これまで通りEV・PHVへの倍速充電(6kW未満)も可能です。
 2019年度にはFIT期間が終了する太陽光発電既設置邸が56万邸ともいわれ、以降も毎年約20万邸がFIT期間を終了するなか、消費者の動向は売電から自家消費の方向へ移行すると推察されています。当社は本年7月に導入しました「トライブリッド蓄電システム®」をフラッグシップモデルとして、FIT期間終了家庭に向けてニーズに応じた複数の選択肢を提供してまいります。
 今回開発しました2機種のうち上位機種のVCG-666CN7にはECHONET Lite(エコーネットライト)に対応した通信機能を有しており、今後商業化が期待される電力取引に対応することも可能です。特に、企業・事業所でのWPC※1 (Work Place Charging)・VPP※2 (Virtual Power Plant 仮想発電所)等の企業ユースにEV・PHVと本機を複数台接続することにより実現が可能になります。

特 長

1.電力系統との連系で同時給電が可能

系統連系により電気自動車、電力会社、太陽光発電からの電力を同時に使用することができます。
電気自動車に蓄えた電力を利用しながら、いつもの快適な暮らしが送れます。

電力系統との連系

2.太陽光発電でつくった電力でエコドライブ

太陽光発電の余剰電力を電気自動車に充電し、クリーンで経済的なドライブを実現。

余剰電力を電気自動車に充電

3.停電時は電気自動車からの電力を使用

万が一の停電時は、電気自動車に蓄えた電力をご家庭で使うことができます。
また太陽光発電が稼働している場合は、停電時でも電気自動車に充電できます。

停電時は電気自動車からの電力を使用

4.倍速充電機能でスピーディーな充電

200V普通充電設備の約半分の時間で、電力会社や太陽光発電からの電力を充電することができます。家庭で使われている消費電力をリアルタイムにモニターし、充電可能な電力量を自動的に制御できるインテリジェント充電機能を搭載しています。

倍速充電機能

5.コスト削減につながるピークカット

昼間の電力使用量の多い時間帯に電気自動車に蓄えられた電力を使用し、ピークカットを実行することで、基本契約料金を従来よりも低減することができます。太陽光発電でつくった電力も活用すれば、さらにピークカットに貢献することができます。

ピークカット

6.スマートフォンで簡単に遠隔操作

スマートフォンの専用アプリを使って、電気自動車への充放電のスタート時間の設定などを簡単に操作。履歴などの確認もできます。さらにHEMSの通信規格であるエコーネットライトの採用により、将来VPPにもスムーズに対応できます。
※VCG-666CN7のみに対応。

スマートフォンで遠隔操作

製品概要

2機種共通項目

  ・充電性能:6kW未満(インテリ充電機能付) ・系統連系型(CHAdeMO V2Hカテゴリー3※3 に対応) ・本体表示部には7セグ表示機を搭載し、操作部にはメンブレンスイッチを採用し高い視認性と操作性を実現。 ・一体型システム構成により耐震性、施工性を大幅改善し設置工事の簡素化を実現。

VCG-663CN3
系統連系型V2Hシステムとして徹底的に導入コストを削減。普及機として簡単で操作性に優れ、かつお求めやすい価格を実現した普及価格モデル。
・給電性能:6kW(自立時※4:3kVA)
・本体設置後に2年保証のメーカー保証。
・希望小売価格:¥398,000(消費税・設置工事費別)
VCG-666CN7
VCG-663CN3の上位機種として通信機能(エコーネットライト)、リモコン(スマホアプリ)、浸水性・長期保証(5年)など機能・利便性を向上させ安心を提供するモデル。
・給電性能:6kW(自立時:6kVA)
・エコーネットライトをサポート。
・専用スマホアプリで遠隔操作、表示閲覧可能。
・保証:本体設置後、5年保証。
・基礎地上高10cm+本体25cmで合計35cmの浸水性を確保。
・防錆が標準仕様。
・希望小売価格:¥798,000(消費税・設置工事費別)

製品情報

発売時期:2019年1月
目標販売台数:1万8千台(3年)

※1 WPC (Work Place Charging/ワークプレースチャージング):企業の社屋や事業所に充電器を設置し、従業員が勤務中にEV・PHVの充電ができるようにする。
※2 VPP(Virtual Power Plant/仮想発電所):多数の小規模な発電所や蓄電器、電力の需要抑制システムを一つの発電所のようにまとめて制御を行うこと。
※3 CHAdeMO V2Hカテゴリー3:住宅等に設置された電力変換器を介して電力系統と接続(系統連系)をして屋内配線に電力の供給を行う。ただし、商用電源側への電力の逆潮流は行わない。
※4 自立時:停電中の状態。

製品写真

VCG-666CN7
系統連系型V2H(Vehicle to Home)システム(VCG-666CN7)

また、系統(グリッド)との接続については、V2G(Vehicle to Grid)システムVCG-660CG3を合わせて開発し、英国の規定であるG59に適合し、V2Gを可能にしました。また、CE規格にも適合し、欧州への更なる展開を可能としております。英国ではエレクトリックネーションと呼ばれる実証実験が展開されており、本機は英国クラウドチャージ社の実証実験で展開されます。

【ニチコン株式会社 概要】

所在地 京都市中京区烏丸通御池上る
代表者 代表取締役会長 武田 一平
設立年月日 1950年8月1日
資本金 14,286百万円(2018年3月31日現在)
従業員数 5,284名(2018年3月31日現在 連結)
事業内容 アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、正特性サーミスタ“ポジアール®”、家庭用蓄電システム、V2Hシステム、EV・PHV用急速充電器、公共・産業用蓄電システム、スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究用加速器電源、瞬低・停電補償装置など
売上高 114,767百万円(2018年3月期 連結)
以 上

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