SACLA(X-FEL)用超高精度高電圧充電器の開発

「国家基幹技術」に認定されている国家プロジェクト、「SACLA (X-FEL : X線自由電子レーザー) 計画」。物資を原子レベルの大きさ、かつ瞬時の動きを観察することができる「夢の光」として注目されています。この新しいX線利用施設によって、材料化学、プラズマ物理、宇宙物理、化学、構造生物学、生命化学などに優れた基礎科学の成果が期待され、核融合、触媒などを含む広い分野に大きな波及効果が予想されています。当社はSACLAを安定動作させるために0.01%の誤差範囲という極めて高い精度の高電圧充電器の開発に成功しました。

このSACLA(X-FEL)計画では、クライストロン用モジュレータ電源に、72台のニチコンの超高精度高電圧充電器と70台のモジュレータが使用されています。

出典:独立行政法人 理化学研究所
出典:独立行政法人 理化学研究所
出典:独立行政法人 理化学研究所
超高精度高電圧充電器(写真右、ラック内)
モジュレータ(写真左)

» SACLA(X-FEL) : 独立行政法人 理化学研究所

医療機関への展開

がんの新しい治療法として注目を集めている「粒子線治療」、元素の原子核を加速して患部に照射することで、病巣をピンポイントで破壊する。ここにも当社の高電圧大電流制御技術、大容量インバータ技術、直流安定化技術、高精度デジタル技術を駆使した「超高精度加速器用電源」が活躍しています。

ガンを切らずに治す
ガンを切らずに治す
医療用加速器電源
医療用加速器電源

J-PARC(茨城県東海村/日本原子力研究開発機構)

大強度陽子加速器施設 J-PARC( Japan Proton Accelerator Research Complex )は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本原子力研究開発機構(JAEA)が共同で進める、世界最高クラスの大強度陽子ビームを生成する加速器と、その大強度陽子ビームを利用する実験施設で構成される最先端科学の研究施設です。
ニチコンは我が国の主要な加速器プロジェクトや、多くの研究機関、そして加速器メーカに優れた製品を納入し、高い評価を得てまいりました。J-PARCにおいても各種高精度電源の開発に取り組んでいます。

世界最高を支えるニチコンの技術

世界最高を支える
ニチコンの技術

世界最大級の大型放射光施設「SPring-8」でもニチコンの技術が活躍

播磨科学公園都市にある世界最大級の大型放射光施設「SPring-8」は、世界最高性能の「放射光」を発生することができる大型の研究施設です。この施設にニチコンが開発した「電磁石用大電流安定化電源」「クライストロン用電源」をはじめいくつもの電源が導入されています。
放射光は生命科学や環境科学、医療や産業など広範な分野における最先端の研究に役立つ「科学の光」。例えば、半導体の露光や解析に利用されています。ニチコンは、高電圧・大電流制御技術を駆使し、ビッグプロジェクトの一翼を担っています。

» SPring-8 : 独立行政法人 理化学研究所

大型放射光施設「SPring-8」電磁石用大電流安定化電源

国内最高800万Vの電子ビーム加速器のほか、加速器用電磁石電源なども多数開発

数千万分の1秒という超短時間に、世界中の発電量にあたる約1兆ワットを超えるパルスパワーを発生させる800万Vの電子ビーム加速器。長岡技術科学大学にあるこの装置もニチコンの開発品です。
このほか、加速器用の電源も多数開発しており、文部科学省高エネルギー加速器研究機構が推進する宇宙生成(ビッグバン)の謎を解明しようとするプロジェクト「Bファクトリー実験」にも、加速器用電磁石電源を納入しました。また、2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊東京大学名誉教授のK2K実験に用いられている人工ニュートリノ発生にも貢献しています。

電子ビーム加速器 電磁石電源
ページの先頭に戻る