For a Sustainable Future
持続可能な未来を実現する“創造業”をめざしていきます。

ニチコン株式会社
代表取締役会長 武田 一平
代表取締役社長 森 克彦 

 価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献する──この経営理念を指針に、私たちニチコングループは「コンデンサ事業」と「NECST(Nichicon Energy Control System Technology)事業」の2事業を展開し、革新的な製品の開発・提供を通して持続可能な社会の実現に寄与する価値を創造してきました。

 コンデンサ事業では、1950年の当社創立以来培った高度な「電源技術」を活かして、あらゆる電子機器に不可欠な各種コンデンサや関連製品の開発、製造、販売を行っています。「カーボンニュートラル」が全世界的な課題となっているなか、近年は電動車の駆動用モーターに使われる「フィルムコンデンサ」が好調に販売を伸ばしており、今後も市場の高度な要求に応えるべくコンデンサの性能向上に努めて、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

 一方のNECST事業は、2010年にプロジェクトからスタートさせたもので、地球環境や次世代エネルギー、医療機器などを成長分野と位置づけ、革新的な技術・製品の開発によって新たな市場を開拓してきました。代表的な製品には太陽光発電の電力を夜でも使えるように業界に先駆けて市場導入した「家庭用蓄電システム」をはじめ、EV・PHVからの電力を家庭で活用できる世界初の「V2H(Vehicle to Home)システム“EVパワー・ステーション®”」、太陽光で発電した電気を家庭やEVに活用できる「トライブリッド蓄電システム®」、被災地の復旧支援など多用途に使用できるポータブル蓄電システムや外部給電器「パワー・ムーバー®」などがあり、今後も培った高度な技術力と柔軟な発想で社会課題の解決に貢献する画期的な製品の創出に努めていきます。

 当社グループの使命の本質は、単なるモノづくりではなく、SDGsにも目指されているような「明るい未来社会」を創るためのコトづくり、価値あるソリューションの提供です。その意味において、私たちは自らを“創造業”であるととらえています。これからも私たちは社員一丸となって「考働」し、サステナブルな未来につながる新たな価値を創造し続けることで、企業価値の最大化をめざしていきます。ニチコンの今後にぜひご期待ください。

※考働:考えて働くという当社の造語