大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能蓄電システムを開発

ニチコン株式会社
代表取締役会長　武田　一平
京都市中京区烏丸通御池上る
TEL.075-231-8461　FAX.075-256-4158
問合せ先：上席執行役員NECST事業本部長
野口　直人

　ニチコン株式会社は、2012年の初出荷以来、累計で3.4万台以上の家庭用蓄電システムを販売してきましたが、この度、大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能家庭用蓄電システム「ESS-U2M1」を新発売いたします。
　当社は、高まる災害不安の対策や電力の自給自足を目指すために蓄電システムの普及に今後も貢献してまいります。


開発の背景

　2011年の東日本大震災後の計画停電や電力需給不安に対応して、当社は2012年夏に家庭用の蓄電システムの第1号を発売して以来、日本国内向けに合計約3.4万台以上の蓄電システムを販売してまいりました。
　売電価格は年々低下傾向の一方で電気料金は徐々に上昇傾向にある為、今後は、太陽光発電を自家消費するニーズが徐々に高まるとみられています。特に、2009年に余剰電力買取り制度が開始されてから10年後の2019年に全国で45～57万棟の売電終了ユーザーが発生するとみられ、蓄電システムの追加で売電から自家消費への移行ニーズが期待されています。

　また、本年度から、CO2削減のためのZEH（ゼロ・エネルギー・ハウス）推進政策や、既築住宅への断熱改修促進政策の中で、太陽光発電を自家消費するための蓄電システムの補助制度も始まり、新築、既築住宅への蓄電システム設置のニーズも一層高まりつつあります。 さらに、近い将来予想される南海トラフ大地震で予測される2700万世帯（中央防災会議推定）ともいわれる広域停電に備えるために、太陽光発電と蓄電システムを装備した災害に強い家の実現のニーズも高まってまいりました。
　当社はこれらの需要に応えて、大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能蓄電システム「ESS-U2M1」を発売いたします。　通常時の充放電容量をそのままに非常時の備えに常時30％（3.3ｋＷｈ）を確保するために従来機（7.2ｋWh）に比べて大容量（11.1ｋＷｈ）のモデルとなっています。


商品の特長

「もしも」の時も電気の使える暮らしを守ります！
～暮らしに安心を蓄えて、一歩進んだ節電も実現～

　「ESS-U2M1」はいつ発生するかわからない地震などの災害やそれによる停電に備えて、3.3kWhの電力を通常時には使わずに蓄電システムに常に蓄えておく設定になっているため、いつ停電が発生しても約7時間は標準的な家電を使用し続けることが可能です。またトータルで11.1kWhという大容量のため、「もしも」の停電に備えて蓄えておく3.3kWhのほかに普段の暮らしで7.8kWhの電力が有効に活用できます。フル充電時ではリビング用シーリング照明・冷蔵庫・液晶テレビ・携帯電話充電器などの標準的な家電を最大約24時間使用できます。
　コストパフォーマンスに優れ、大容量の「ESS-U2M1」は高まる災害不安の対策と電力の自給自足を実現できる最適な蓄電システムです。太陽光システムをすでに設置しているお客さまにも最適なモデルです。


単機能蓄電システム（ESS-U2M1）の主な特長

1. 業界最大級の蓄電容量11.1kWh
2. 優れたコストパフォーマンス（希望小売価格320万円⇒1ｋＷｈあたり30万円以下を実現）
3. 非常時安心設定30％の出荷時設定：（いつ停電になっても、約７時間分の電力確保）※１
4. 高度な接続性（ほとんどのメーカーの太陽光システムとも接続・保証可能）※２
5. 屋外設置で10年間無償保証（リモコンは5年間）
6. 室内リモコンとネットワーク制御（ネットワーク見守り、ファームダウンロード、HEMSなしでもデマンドレスポンス可能）

発売日10月1日


※１：工場出荷時の設定です。お客さまによるカスタマイズ設定も可能。
※２：対応メーカーおよび製品保証内容については別途お問い合わせください。


主な仕様

販売ルート

　これまで「ニチコン」ブランドの蓄電システムは、一部を除いて、主に住宅メーカーのみに直販してまいりましたが、6月に発売したハイブリッド蓄電システムと同様、住宅メーカーへの直販以外にも、太陽光発電システムメーカー、住宅建材商社など、様々なルートで販売させていただきます。詳しくはニチコンホームページをご覧ください。


販売目標

従来機の単機能型モデルと合わせて、初年度は月1500台の販売目標を立てています。


ニチコン株式会社　概要

大容量でコストパフォーマンスに優れた単機能蓄電システム「ESS-U2M1」

＜本体＞

＜リモコン拡大写真＞

以　上