ニチコン株式会社
京都市中京区烏丸通御池上る
TEL.075-231-8461 FAX.075-256-4158
問合せ先:執行役員コンデンサ事業本部長 関 正信
ニチコン株式会社は、東芝インフラシステムズ株式会社と技術援助契約を締結し、同社が市場導入しているSCiBTMの技術を応用した小形リチウムイオン二次電池を開発しました。
本製品を4月18日(水)~20日(金)幕張メッセで開催される「第33回 電源システム展」に出展します。
開発背景
IoT、ビッグデータ、人工知能、クラウドを活用した新たな製品やサービスの提供、光や熱、振動、電波などの自然エネルギーを電気に変える環境発電システムの拡大、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる自動車に用いられるカーエレクトロニクスの進化には、小形リチウムイオン二次電池がかかせないものです。
主な特長
本製品は、負極にチタン酸リチウムを採用することにより、高レート※(最大20C)での急速充放電性能を有し、キャパシタに迫る高入出力密度を実現しました。また、充放電10Cレートで18,000回以上が可能な耐久性と-30℃でも動作可能な低温特性を保持しています。さらに短絡や劣化の原因となるリチウム金属の析出が起こりにくいことで、発火発煙の危険性が極めて低い、安全な小形リチウムイオン二次電池です。
当社の強みであるアルミ電解コンデンサ製造で培った多品種の巻回型製品製造技術を活用し、リード線形で直径3mm長さ7mmの超小形から直径12.5mm長さ40mmまでのラインアップを順次市場導入する予定です。
今後も効率的なエネルギーの活用を実現する製品群を積極的に開発し、明るい未来社会の実現と地球温暖化の防止に貢献します。
※語句説明
高レートの急速充放電性能:電池容量を1時間で充放電させるときの電流レートを1Cと定義されています。1Cよりも大きなレートで充放電できることを高レートの急速充放電性能としています。

急速充電、長寿命、安全な
小形リチウムイオン二次電池(開発品)
以 上