コンパクトな太陽光パワコンで、蓄電池、V2Hシステムとも連携できる「発展型太陽光パワーコンディショナ(ハイブリッド蓄電システム、V2H連携)」を発売
~太陽光をくらしの未来まで照らすエネルギーに エネルギーは家産家消する時代へ~

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ニチコン株式会社(代表取締役会長:武田一平、本社:京都市中京区)は2012年に家庭用蓄電システムを業界に先駆けて開発・市場導入して以来、家庭用蓄電システムのリーディングカンパニーとして累計で15万台以上を販売してまいりました(2023年9月末)。

このたび、コンパクトな太陽光パワコンでありながら、蓄電池とセットでハイブリッド蓄電システムに、さらに新型V2H(Vehicle to Home)システム「EVパワー・ステーション」とも連携できる発展型太陽光パワーコンディショナを開発し、市場導入いたします。

本システムを10月26日(木)~11月5日(日)東京ビッグサイトで開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」に出展いたします。

開発背景

政府が掲げた日本の温室効果ガス排出を「2050年に実質ゼロ」という「カーボンニュートラル宣言」とそれに続く2020年12月に閣議決定された「グリーン成長戦略」などで、再エネ構成比50~60%の政府目標と蓄電池の活用、電動車の普及拡大の方針が示されました。
そして、2030年までに新築戸建ての6割に太陽光発電の設置を義務化する目標や、経産省では蓄電システムを2025年に27万台、2030年に35万台とする高い目標が掲げられ、再生可能エネルギーの拡大とその利活用に必要不可欠な蓄電システムは益々重要なアイテムになってきています。
さらに、2030年代半ばまでに乗用車新車販売で電動車100%という目標が掲げられ、昨年からの軽EVの販売好調に伴いEVシフトも加速しており、EV電池を充放電して活用できるV2Hシステム「EVパワー・ステーション」の需要も急速に拡大しています。
また、地球温暖化によるゲリラ豪雨や台風の巨大化、地震などの災害時の停電にも照明、冷蔵庫、テレビ、携帯電話充電器、さらにエアコンやIH調理器などの200V家電も使えるようにして、非常時の備えもしたいというニーズも高まっています。

特 長

太陽光パワコンとしてスタートできて、昼間の電気を太陽光発電で賄うことができます。蓄電池ユニットを追加すれば電気の家産家消の向上にもつながり、停電時の備えも可能になります。さらにEVを購入したら新型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」と連携して、EV電池を大容量蓄電池としても活用でき、カーボンニュートラル時代の新しいライフスタイルが目指せます。
「ESS-E1シリーズ」は、コンパクトな太陽光パワコンなのに、蓄電池もV2Hシステムも連携できる発展型太陽光パワーコンディショナです。全負荷200V装備のハイブリッド蓄電システムとしても業界№1(※)のコンパクトサイズを実現しており、ご自宅で環境にも家計にもやさしいエコな暮らしが実現できます。

1.発展型太陽光パワーコンディショナとして「コンパクト&軽量」

 コンパクトで20kgの軽量なパワコンで、蓄電池やV2Hシステムへのシステムアップ可能

2.太陽光パネルとの抜群の接続性

 短絡電流16A、最大動作電流13.5Aと高い電流値のパネルと接続OK

 PID対応、起動電圧25Vなので、既築や狭小住宅にも最適

3.暮らしに合わせたバリエーションと拡張性

 太陽光パワコンとしても、ハイブリッド蓄電システムとしても、V2Hシステムとも連携できる幅広
 いバリエーション。
 まずは太陽光パワコンとして導入すれば蓄電池やV2Hシステムの追加も可能

4.ハイブリッド蓄電システムで業界№1(※)のコンパクト

 「パワコン+蓄電池ユニット7.7/9.7kWhの2ラインアップ+全負荷分電盤に代わる自動切替開
 閉器」で、ハイブリッドとしても業界№1(※)のコンパクト設計

5.新型V2Hシステムと連携して、EV電池も活用した家産家消

 太陽光発電の余剰電力を蓄電池だけでなく、EV電池にも貯めることができるので、自家消費率
 も格段にアップし、電気代の大きな削減にも繋がる

6.全負荷200V標準装備、蓄電池+EV電池で家まるごとバックアップ

 停電時には自動切替開閉器により、エアコンやIH調理器など200V機器が使用可能。
 太陽光+蓄電池で安心、さらに大容量のEV電池があれば約1週間以上使える

7.スマホアプリ1つで簡単に操作可能

 発展型太陽光パワーコンディショナと新型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」を1つのシ
 ステムのようにスマホアプリで簡単に操作可能。EVユーザーの使うシーンに合わせて蓄電池と
 EV電池の優先度設定も可能
 ※蓄電池とEV電池間の電力移動はできません

8.パワコン、蓄電池も15年無償保証で安心

 ニチコンオーナーズ俱楽部に会員登録後に15年保証申請を行うことでパワコンと蓄電池を15
 年無償保証

9. AIや気象警報自動制御など充実のネットワークサービス(無料)

 ネット接続するだけ(HEMSなどは不要)で、「見守りサービス、気象警報自動制御、早期注意情
 報自動制御、AI自動制御」のネットワークサービスにも対応。すべてニチコンオーナーズ俱楽部
 からwebで簡単申し込み可能

<太陽光パワコンとしても、ハイブリッド蓄電システムとしても、V2Hシステムとも連携できる幅広いバリエーション>

これらの特長に加えて、昨今の社会課題に対しても、発展型太陽光パワーコンディショナを導入することで以下のメリットが出る時代になってきました。

①電気代の高騰、太陽光売電価格の低下: 

 昨今の電気代高騰や太陽光売電価格の低下(23年度16円/kWh)により、太陽光発電は新設で
 あっても、売電するより自家消費した方がお得な時代になってきました。自宅の太陽光発電は
 売るより蓄電池やEV電池で自家消費することで「電気代の大きな削減」になります。

②燃料価格の高騰:

 ガソリン車をEVに変更し、太陽光発電電力で充電したEVを走行に利用することで「ガソリン
 代の削減」になります。

③エネルギー問題:

 電力ひっ迫やEVの化石燃料による充電などエネルギー不足の課題がある中で、この商品は
 「家でつくった電気を家で使う」をコンセプトにしており、環境にもやさしく、カーボンニュー
 トラルにも大きく寄与できます。

④災害リスク:

 地球温暖化によるゲリラ豪雨や台風の巨大化、地震など災害リスクは高まっているが、もし
 もの停電時は太陽光発電だけでなく、蓄電池から家に電気を使えるので安心です。さらに、
 大容量のEV電池も家に使えるので「長期間の停電でもいつもどおりの暮らし」を実現できます。

 (※) ハイブリッド蓄電システム(パワコン・蓄電池ユニット・全負荷200V機能)の体積容量比。
   2023年10月時点、ニチコン調べ。

■ターゲット顧客

・太陽光発電システムを新設されたユーザー

・太陽光発電システム設置後、年月の浅いユーザー

・卒FITの太陽光発電システムユーザー

・近い将来、電動車の購入をご検討の環境意識の高いユーザー

・電力販売契約(PPA※1)、第三者所有モデル(TPO※2)、バーチャルパワープラント(VPP※3)
 用途

 ※1 PPA(Power Purchase Agreement):電力販売契約

 ※2 TPO(Third Party Ownership):太陽光発電などの第三者所有モデル

 ※3 VPP(Virtual Power Plant):複数の蓄電システムをネットワークでまとめて制御

■発売開始予定:2024年1月

■目標販売台数:初年度36,000台

<発展型太陽光パワーコンディショナとして「コンパクト&軽量」>

コンパクトで20kgの軽量なパワコンで、太陽光パネルとの抜群の接続性

製品写真

 パワーコンディショナ    蓄電池ユニット(7.7kWh品)

発展型太陽光パワーコンディショナ(ハイブリッド蓄電システム、V2H連携)「ESS-E1シリーズ」

今後について

ニチコンは、家庭用蓄電システム「パワーオアシス」の他に、V2H(Vehicle to Home)システム「EVパワー・ステーション」、太陽光発電・蓄電池・V2Hシステムを高効率に連携させた「トライブリッド蓄電システム」など、各ご家庭に合わせて最適な電気活用を提案する豊富な製品をラインアップし、家庭で電気を「創る・蓄える・使う」といった電力の「家産家消」を推進しています。これからも価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献してまいります。

ニチコン株式会社について

ニチコン株式会社 概要

所  在  地 : 京都市中京区烏丸通御池上る

代  表  者 : 代表取締役会長 武田 一平

設立年月日 : 1950 年8 月1日

資  本  金 : 14,286 百万円 (2023 年3 月31 日現在)

従 業 員 数: 5,408 名(2023年3月31日現在 連結)

事 業 内 容: アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、正特性サ
      ーミスタ、家庭用蓄電システム、V2H システム、EV・PHV 用急速充電器、公共・産業
      用蓄電システム、スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究
      用加速器電源、瞬低・停電補償装置など

売  上  高 : 184,725 百万円(2023 年 3 月期 連結)

以 上

事業に関するお問い合わせ  :執行役員NECST事業本部長 桃井 恒浩 TEL:075-231-8461

製品に関するお問い合わせ  :電源センター 家庭用蓄電システム TEL:0120-215-086

報道機関からのお問い合わせ :広報・IR室  TEL:075-241-5338(直)

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