サントリー天然水 南アルプス白州工場及びサントリー白州蒸溜所へのグリーン水素導入に向けた日本最大のP2Gシステムによるエネルギー需要転換実証を開始

山梨県
サントリーホールディングス 株式会社
東レ株式会社
東京電力ホールディングス株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社
カナデビア株式会社
シーメンス・エナジー株式会社
株式会社加地テック
三浦工業株式会社
ニチコン株式会社
株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー

 山梨県(県庁:山梨県甲府市、知事:長崎(ながさき)幸太郎(こうたろう))並びに技術開発参画企業10社※1は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業による助成を受け、サントリー天然水 南アルプス白州工場(山梨県北杜市、以下「天然水工場」)及びサントリー白州蒸溜所(山梨県北杜市、以下「蒸溜所」)の脱炭素化に向けた「カーボンニュートラル実現へ向けた大規模P2G※2システムによるエネルギー需要転換・利用技術開発」に係る実証として、本日からグリーン水素の製造及び、天然水工場での利用を開始しました。

 今回、設置するグリーン水素製造設備の能力は16MWと日本最大であり、24時間365日稼働した場合、年間2,200tの水素を製造し、16,000t のCO2排出量の削減が可能です。

 利用面では、高効率かつ低NOXの水素ボイラを開発し、天然水工場で使う熱源の一部を化石燃料(天然ガス)から水素に転換する実証を進めてまいります。併せて、天然水工場及び蒸溜所の脱炭素化とともに、周辺地域での水素の活用拡大を推進していきます。

 今後、2026年末までの期間で再生可能エネルギー由来の電力の調達からグリーン水素での蒸気製造に至る一連のシステムを実証することにより、将来の再生可能エネルギーの大量導入に併せ、様々な地域や場所への当該システムの展開を目指してまいります。

 また、自然豊かな北杜市白州で、本システムがグリーン水素の供給ハブとなり、将来的に多くの方に親しまれることを目指し、実証地を「グリーン水素パーク -白州-」と命名しました。

 山梨県並びに技術開発参画企業10社は引き続き密に連携し、カーボンニュートラル社会の実現に向け、固体高分子(PEM)形水電解によるグリーン水素製造の技術開発に加え、水素エネルギーの需要拡大へ積極的に取り組んでまいります。

※1:東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢(おおや)光雄(みつお))、東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川(こばやかわ)(とも)(あき))・東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長﨑(ながさき)桃子(ももこ))、カナデビア株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役 取締役社長兼CEO:桑原(くわはら)(みち))、シーメンス・エナジー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:ラッセル・ケイト)、株式会社加地テック(本社:大阪府堺市、代表取締役社長兼CEO:松岡(まつおか)(かつ)(のり))、三浦工業株式会社(東京本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTO:米田(よねだ)(つよし))、サントリーホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:鳥井(とりい)(のぶ)(ひろ))、ニチコン株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:(もり)克彦(かつひこ))及び株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:中澤(なかざわ)宏樹(ひろき)

※2:Power to Gasシステムの略称 再生可能エネルギー由来の電力を活用し、水の電気分解から水素を製造する技術

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